ごあいさつ

2012/04/12

 3.11東日本大震災、それに加えて福島原発事故、円高不況、不安定な国際社会の中で軸足の見えない日本外交、かつて「政治が二流でも経済が一流だから」と言われた時代が懐かしいほどに、政治の不安定さ、そして閉塞感が国民のひとり一人の生活にのしかかってくる深刻さを痛感します。
 劇場型政治やポピュリズム、パフォーマンス政治に目を奪われている間に我が国の国債残高は1000兆円を超える水準となっています。
 民主党は誰にも都合のいいことだけを述べたマニフェストを掲げて政権を取りましたが、二年以上経過した結果は外交の混乱と、財政赤字の拡大、円高による経済の悪化をもたらしただけに終わっています。
 昨年台頭した大都市首長の発信力や改革へのスピード感には共感しますが、大都市圏のみが独立して裕福になるということで日本の問題が解決するのでしょうか。つまり地域間の格差を拡大する事、地方圏の犠牲のもとに大都市圏が勝ち組となるという危惧はぬぐえません。
 今は、まさに後がない、日本の政治の正念場です。わかりやすさや格好よさの陰に隠れたリスクを直視しないかぎり日本に明日はありません。私はぶれずに、まじめさと責任感で政治の危機に挑戦します。
 厳しい現状の中、私は郷土を守りたい、日本を守り元気にしたいとの強い使命感に立ち、海部元総理の秘書12年、県議会議員6期の経験を活かし、地方の声で抜本改革。閉塞感を打破し、日本の再生に全力で取り組みたいと決意いたしました。
 市民のみなさんが、よく「今の政府はダメだが、今までの自民党も…」と言われます。「元の自民党に戻ったのでは意味がない」とお考えの方も多いでしょう。私は党利党略のダメ比べではなく、国民のために何をするのか、この国をどんな社会にしたいのかを国民に訴え、有言実行の自民党に再生します。
 長坂康正の原点は「地域がいちばん」地域に何が必要なのか、地域から積み上げていく地道な政治活動を続けてきました。地域の声を積み上げてきた地域政党の集合体が本来の保守政党だと考えます。
 地域の声を積み上げる手法は、格好よさやわかりやすさには欠けるかもしれません。そこには空疎な理念が幅を利かせる余地はありません。誰かに犠牲を強いたり、どこかにつけを回したりすることもありません。堅実な誠実さが長坂康正の政治の原点です。
 何より郷土を守りたい、わたしのライフワークである災害に強い地域づくり、防災インフラの強化は計画の前倒し整備が必要です。先人たちが守り続けた郷土、中部圏のど真ん中、愛知・岐阜・三重の玄関口である西尾張の課題は多く、東海北陸自動車の南伸や木曽川架橋など、夢を形にして確かな未来へつなぎます。我が国の歴史や文化に誇りをもち、郷土を愛し、子どもたちの未来にも責任を持つ。国を守り国民の幸福を考える、原点から再スタートして健全な保守政党の自民党を創ります。
 日本を守り日本の良さをとりもどしたい。
 不安定な国際社会の中で日本の安全保障体制を基軸として、日本の外交を再構築できるのは自民党です。ましてやグローバル化、TPPなど多国間協議には、何より日本の国益を実現できる国家戦略が不可欠だけでなく、海外の政治家とのネットワークを活用した情報の収集と発信、これが出来るのは長年の地道な努力の蓄積のある自民党しかありません。
 国内政策の基本は未来を担う子供たちの教育の再生と、安心できる年金・社会保障制度の確立、世界に誇る国民皆保険のもとでの医療制度・地域医療の充実。そして地方自治の推進。これこそが地域の声を積み上げるうえで最も重要な仕組みとなります。道州制を導入し、財源と権限を地方に移譲し、オーダーメイドで地域づくりができる地方分権を劇的に推し進めます。
 景気回復のためには経済の空洞化を防止し、国内の雇用を創出することが必要です。思い切った円高対策とデフレ政策からの脱却が必要です。ばらまきではなく企業や家計の実収入をアップさせる政策、エコ減税や住宅減税など多角的に景気振興策の積極的活用を推進します。愛知の原動力・中小企業支援策の強化、企業立地には特区制度を拡大活用し企業誘致を促進します。商店街振興、教育環境の整備、私学助成の充実、スポーツ・文化の振興、コミュニティー・NPOとの協働、頑張るお母さんへの支援策など、常に国民のみなさんの目線を大切にし、現場主義でスピード感を持って改革に取り組みます。
 政治主導か官僚主導かという議論があります。二年半前、自民党が国民の信を失ったのは官僚が政治を主導したためではなく、自民党が長い与党暮らしの中で、官僚の目線で政治をみるというようになるという過ちを犯したからです。地域の声をもっと吸い上げ、いままで聞けなかった声を聴き、つかめなかった心をつかむことによって、政治に信頼をとりもどし、真の国民政党として自民党が再起できると信じています。
 頑張る人が報われる社会、若者が夢と希望の持てる社会、お年寄りの知識や経験が活かされる社会をめざします。
 夢を形に、どんな政策も「子どもたちに説明できるか」「十年後も自信をもって語れるか」を自問し続けます。地方の毛で抜本改革。閉塞感を打破し、日本再生のため改革の先頭にたつ決意で頑張ります。力強いご指導ご支援を心からお願い申し上げます。

自由民主党 愛知県衆議院第9選挙区支部長 愛知県議会議員 長坂康正